ジャッキーとオーウェンウィルソンは2002年の2月からシャンハイヌーンの続編を撮影開始する。この作品の脚本家アルフレッド・グーフとマイルズミラーに話を聞く事ができた。
クーフとミラーはシャンハイヌーンの脚本家でもある。新作は上海ナイトと言うタイトルの予定だ。 |
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上海ナイトはどんな物語なんですか? | |
グーフ | 上海ヌーンの数年後の設定でジャッキーはまだ開拓時代の西部で生活しているんです。ロイは既にニューヨークに戻っています。その頃中国ではジャッキーの父親が事件に巻き込まれ、彼の姉妹は殺し屋を追って英国に渡ります。そのことを手紙で知ったジャッキーは再びロイと組んでビクトリア朝のロンドンに向かうことになります。そこで、大がかりで国際的な陰謀に巻き込まれるわけです。
舞台が紳士の国英国ですから、二人とも今までとは勝手が違います。ロイは野蛮なアメリカ人、ジャッキーはただただ場違いな存在。なにしろビクトリア朝のロンドンですから。 |
じゃあ西部劇ではないんですね? | |
グーフ | そうです。西部劇ではありません。
二人のキャラはどんな舞台でも活躍できます。どんな時代や人種に持っていっても関係付けはいくらでもできますから。 |
ミラー | ボブ・ホープやビング・クロスビーの映画みたいなものですよ。 |
でも、西部劇はジャッキーの最大の夢だったんでしょ、彼は西部劇で喜んでいたてんじゃないんですか? | |
グーフ | その通りです。彼は続編の撮影が決定してとても喜んでいました。ジャッキーはチョン・ウェンと言うキャラクターをとても気に入っていて、彼とオーウェンはずっと一緒でした。
実はジャッキーはシャンハイヌーンができる前には続編の話は一度断っているんです。でも続編に出演してくれると言う事はジャッキーがいかにこの作品を気に入ったかと言う事ですよ。 |
脚本を書く時はただ単に「アクションシーン」と書くだけなんですか?それとも細かく動作まで書くんですか? | |
グーフ | 一応細かくかくんです。それをジャッキーがいろいろとアレンジする。 |
じゃあ「ジャッキーが鹿の枝角をつかみ、敵に向かって構える」と書くんですね? | |
グーフ | その通りです。
アクションの組立って言うのはミュージカルナンバーのようなものなんです。一つ一つの動きにも意味があって、ちゃんとその意味を理解した上で振り付けていく必要があるんです。例えばシャンハイヌーンではインディアンとの戦いがあって、バーでの乱闘があったでしょう。 |
ミラー | それぞれのアクションシーンから物語が動いていくんですよ。例えばインディアンとの戦いではジャッキーが少年を助ける事で始まって、戦いが終わる事によってジャッキーがインディアンの村に連れて行かれるでしょ。 アクションシーンは全てストーリー展開上のキーポイントでもあるんですから。 |
英国のどんな状況からジャッキーお得意のアクションに繋がっていくんですかね。 | |
ミラー | 全部お話する訳にはいきませんが、マダムタッソーの蝋人形館や、ロンドンの市場、ロンドン塔にもジャッキーはたつんじゃないですか。 |
グーフ | ビクトリア朝のロンドンに、ジャッキー流のクンフーが似つかわしくないからこそ楽しみなんですよ。ジャッキーの別の魅力が楽しめる格好の舞台なんじゃないですか。 |
もう少しだけ教えてくださいよ。ジャッキーは蝋人形を武器にして戦うんですか? | |
グーフ | そうです。 |
ミラー | その通りです。たぶん、あなたが蝋人形館で思いつく戦い方をジャッキーは全て見せてくれるんじゃないですか? |
シャンハイヌーンの絞首刑から彼らを救い出すシーンでは何がカットされたんですか? | |
グーフ | あの後で駅馬車で逃げるシーンがあったんです。逃げるときにジャッキーが駅馬車の後ろでスキーさながらのアクションを見せてくれるんですが、お恥ずかしい話ですが、予算の関係で切らざるを得なかったんです。 |
それは残念でしたね。さのシーンは上海ナイトでは使えないんですか? | |
ミラー | 上海ナイトのアクションシーンについては既にいくつかのアイデアがあるんです。全部ご紹介したらきっとみなさんびっくりされるくらいの量なんですが、なんとか全部脚本に詰め込みたいんですが。 |
グーフ | でも切らざるをえないでしょうね。 |