ラッシュアワーインタビュー2
原文サイトはここ↓
http://www.studiola.com/jackiechan/
インタビュアー ラッシュアワー2とうとう完成ですね。おめでとうございます。
成龍 前作から3年ぶりです
そうですね。ファン待望のと言うより私個人とても待ち望んでいました。 クリスとの仲も前作よりも強固のようですね。今度の映画では本当の親友のようです。
成龍 ええ。正直、パート1では彼の事がまだ良く判りませんでした。
あなたは、異邦人だった?
成龍 そうです。僕はまだ英語があまり得意じゃなかった。それにとても恥ずかしがり屋なんです。クリスに話しかけられるといつも隠れてました。そして、なんだかんだと理由をつけては「失礼」と言って席を立っていたんです。そして、もうその席には戻らない。本当は用事があったわけじゃなく、単に楽屋代わりの車に隠れていたんですけどね僕はあまり思うように話せないから。

今じゃクリスもそれが判って、できるだけ僕に話させるんです。「わかったよジャッキー英語で話せ」ってね。パート1のプローモーションツアーで寝食を共にしていっそう親しく成りました。だから、パート2を作っていなかったとしてもきっとまだ彼とは付き合っていると思いますよ。今やこのパート2ではまさに相棒と呼べる間柄です。あなたが仰る通りね。

物語は香港から始まりますね。リー捜査官とジェームズ・カーターは休暇を楽しもうとしている。めったにない休暇をね。
成龍 少し違いますね。リーは最初から休暇ってわけじゃないんです。リーは休んだことがない、仕事ばかりしています。カーターは休暇です。一人で旅行をする。カーターはいろいろ旅行しているんです。
舞台が香港から始まるんじゃクリスお得意のトークは披露のしようがないですね。
成龍 そうです。
そして、再び何かが彼の周囲で起こり始める。
成龍 クリスが英語で何か話し始めた時に何を言っているか判る人はいないよ。英語が判る人でもね。監督が「なんて事だ。この映画には二人の主役がいるのに、ジャッキー・チェンは英語ができない。そして、クリスタッカーも英語を話しちゃいない。この映画では英語ができるやつが誰もいないんだ」って嘆いていたよ。
にもかかわらず彼はチャンツーイーと対決するんですね。
成龍 (笑い)
彼女はクリスともラクにできたわって言ってましたよ。
成龍 僕たちはシチュエーションコメディをやっているわけだけど、彼の担当は漫談で、僕の担当はアクションコメディなんだ。
ラッシュアワー1よりも笑いもアクションも多かったようにおもいましたけれど。
成龍 もちろん。だって、ラッシュアワー1の時は海の物とも山の物ともつかなかったから、製作会社としてはそんなに予算を掛けられなかった、当然撮影期間も短くなる。予定通りにおわらなきゃ予算オーバーだ。 だけど、思いがけずラッシュアワーは大成功だった。今や予算もたっぷりだから、コメディにもアクションにもいくらでもかけることができる。製作会社は僕たちを信用して好きにさせてくれたんだ。
クリスはあなたと共演して良くなったんですか?
そして、あなたはクリスと共演して良くなったんですか?
成龍 あぁ、もし僕が、「みろよ、こう言う理由だから、君はこうアクションしなきゃいけないんだ」と彼に言えば、彼は理由なんて関係なく「判った」と答えるだろう。そして、彼が「ジャッキーこのセリフは君には似合わない。こんな風に言っちゃダメた」と言えば僕は彼を信用して彼の言う通りにする。なぜなら僕たちはお互いを大切にしているからね。
やがて舞台はラスベガスに移り、今度はあなたが活躍の場を失う番ですね。
成龍 ああ。ラスベガスは僕にとっては「ワァオ」って感じの場所なんだ。驚嘆するしかない場所さ。
さて、最後に中国語と日本語でファンにメッセージをどうぞ。
成龍 ニッポンノミナサン ラッシュアワー2ミテクダサイ(ってな感じだなきっと)
ジャッキー・チェンさんでした。
どうもありがとうございました。
成龍 ありがとう。

ラッシュアワーインタビュー1
原文サイトはここ↓
http://actionadventure.about.com/library/weekly/2001/aa070901a.htm

  • 記者はラッシュ2の公開2ヶ月前にジャッキーのインタビューを行った。なぜなら、その日が彼(ジャッキー)が来年までの間で都合が付く最後の週末だったからだ。
  • ジャッキーはこのインタビューの後、次回作「ハイバインダース」の為にすぐさま香港に戻らなければならない。
  • 8月3日に公開されるラッシュ2はジャッキー扮するリー刑事とクリス扮するカーターが新たな事件に巻き込まれるという物語
  • 二人は事件を解決するため香港からラスベガスまでかけずり廻り、前作にもまして香港スタイルのアクションを見せてくれる。
  • ジャッキーは自分のブランドのチャイナ服をまとって姿をあらわした
インタビュアー ラッシュ2の話はいつもちあがったんですか?
成龍 ラッシュアワーが撮り終わった時点で話はあったんだ。
でもラッシュアワーはヒットするとは思えなかった。
ラッシュを見たとき、他の作品と比べて僕好みじゃないと思った。何かが違うんだ。
僕はアジア出身でアジアの事は良く知っているつもりだ。 ラッシュアワーはアジアではこれまでの僕の作品と比べて受けないと思った。面白くもないし、アクションも良いものではない。
20年前の「バトルクリークブロー」っていう作品がそんな感じだった。
だけど、ラッシュは予想に反して大ヒットだ。何が起きたのか判らなかったよ。
ただ、ラッシュは典型的なアメリカ映画だって事だ。
「ファッツ アップ ニガー」ってセリフがあった。アジアの劇場ではどこでだって観客は「ナニ?」って反応。だけどアメリカじゃ大受けだ。
それが判った時から僕は2種類の作品を作っていく必要があると考えた。1つは欧米向け。もう一つはずっとジャッキーチェン映画を見てきているアジアの観客向けの映画だ。
 
アジアの観客の要望に答えてラッシュ2じゃラッシュより香港スタイルのアクションシーンは増えているんですか?
成龍 そうだよ。なぜなら、ここ数年で監督やスタッフにアジア映画好きの世代が生まれてきている。映画の取り方もほとんどアジア式だ。あんまりきっちりと準備されていないセット、以前のアメリカの撮影現場ほどにスケジュール化されてはいない。
でも、今やそんなわれにはいかないんだ。僕はアクション指導も大急ぎでやらなきゃならない。その気になれば気に入らないシーンを全て撮り直す事はできるけれど、リハーサルに2ヶ月も掛けて、僕自身が手本を見せていた頃のようなわけにはいかない。
 
今や英語での撮影も以前と比べてやりやすくなった?
成龍 ああ、ずいぶん楽になった。以前は少しでもセリフが代わろうものなら大パニックだが、今じゃ僕がアドリブを話す事もできる。もし、セリフに詰まったら「クリス、君がしゃべれ」って言うだろう。
「僕は香港警察の刑事、彼はアメリカの刑事だ」と言うセリフで僕が上手く言えなければクリスに言わせれば良い。僕は簡単なセリフだけ喋っていればいいんだ。
ブレッドラトナー監督はアジア的なやり方を身につけてくれた。彼はとっても柔軟性に富んでいるといえる。
アジア的なやり方って?
成龍 ラッシュ1では僕はスターとしてしか扱ってもらえなかったんだ。ジャッキーはこんな事はしないだろう。スターにこんな事させちゃいけないって。でも、ラッシュ2の撮影の時は僕がカメラを覗き、カメラマンにどんな風にカメラワークすれば良いかアドバイスできた。アクションについて言うならば、セットの中でのアクションの事を一番良くわかっているのは僕なんだ。僕ならアクションで次にどんな風に動くか告げる事ができる。1.2.3バーンってね。以前なら別のアクション監督の指示に従っているだけだった。
だから、ブレッドラトナーはとても柔軟だっていったんだ。
 
クリスとはどうですか?
成龍 上々さ。ラッシュアワー2では「バディ(親友・相棒・仲間)」になれたよ。ラッシュアワーの時は彼の事があんまり判っていなかった。だから、僕は彼から逃げていたんだ。
彼が僕に話し掛けた時に何か受け答えしなきゃいけないよね。でも僕はいつも逃げていた。だって彼が何を言ったのかもわかんなかったし、僕がどう受け答えしなきゃいけないのかもわかんなかったんだ。僕はあんまり英語が得意じゃない。どうやって答えろっていうのさ。だから、僕はいつも楽屋代わりのキャンピングカーに閉じこもって、彼とは撮影の時にしか顔を合わせないようにしていたんだ。
僕たちはプロモーションで一緒に行動するうちにだんだんとお互いが判ってきた。日本や香港、韓国で寝食をともにしてやっと友達に成ることができたんだ。だから、今や最高の「バディ」さ。
ラッシュアワー2の予告編やポスターはクリスの名前がトップになってるバージョンがありますよね。あなた(成龍)はそれで納得されているんですか?
成龍 ラッシュアワーは僕が主演だった。でもラッシュアワー2はクリスも主演なんだ。だから、ポスターも半分の5000枚は僕がトップ残りの5000枚はクリスがトップなんだ。もちろんOKって言ったさ。そんな事は僕にとって大した問題じゃない。友達になっちゃえば一緒さ。もちろんラッシュアワーの時はそんな風に言えなかったけど、今なら言えるよ。誰の名前が先に書いてあるかなんてどうでも良いんだ。要するに映画がヒットするかどうかが問題なんだ。僕はずっと名前の事なんて気にした事はなかった。そんな事は観客が一番良くしっているさ
あなた(成龍)はパート1よりもパート2のほうが気に入っていますか?
成龍 もちろん、パート2のほうが好きだよ。でもまだアメリカ映画だとは思うけどね。ラッシュアワー2はアメリカ映画なんだ。僕はアジア映画をつくらなきゃと思っている。少しずつ少しずつアジア的映画にしなきゃ
アジア映画と言えば、アクシデンタルスパイを撮っている時に身体が一時的にマヒ状態になったって本当ですか?
成龍 マヒだって?僕は映画を撮る度にいろんなケガをして、もうそのこと自体は慣れっこになっているけど、身体がマヒした事なんて一度もないよ。
いまでも頭蓋骨に穴が空いてるってはなしだけど、それが一番大きなケガなんですよね。
成龍 そうだよ。今でも穴が空いている。だから、僕は物覚えが悪いんだ。
ラッシュアワー2ではケガをしましたか?
成龍 竹の足場のシーンでね。あのシーンの時は雨が降っているのに竹を強打しなきゃ成らなかった、で滑ったんだ。
話題を替えて「酔拳III」を見ましたよ
成龍 ………2だよ
酔拳IIは素晴らしかったです。でも、恐ろしい事に、誰かがあなた抜きの酔拳IIIを作ったんですよね。なんでそうなっちゃったんですか?
成龍 僕は一度も「酔拳III」があるなんて言った事はないよ。だって同じ監督なんだから。彼は元々酔拳2の監督だったんだ。酔拳2はスタントマン協会の基金を作る為の映画だったんだ、それで、実行委員会が映画を見た時に気に入らないって事で監督を交代させる事になったんだ。で、僕が監督する事になった。僕たちは5000フィート分のフィルムをカットし全部撮影しなおしたんだ。彼は解雇されて当然彼は怒った。それで「何が本当の酔拳IIなのかを見せてやる」って言ったんだ。彼はスタント協会に腹を立てて酔拳IIIを撮ったんだ
来年の予定は?
成龍 「ハイバインダース」は映画業界に参入したいっていう友達に頼まれたんだ。
僕は「時間が有ればかまわないよ」って答えたんだけど、ラッシュアワーの撮影にかかる前に彼はこう言い出した「映画関係者のストライキが有るんだろう?」僕は「うん。多分ね」と答える。「じゃあ、ストライキの間の数ヶ月は時間ができるだろう。その間にハイバインダーズを撮ろう」って事で約束んださせられちゃったんだ。
結局ストライキは無かったけど、約束だから仕方ない。ハイバインダーズは制作中さ。
彼はタキシードが9月1日にクランクインで、だって事を知ってるから、そこでハイバインダーズは一時休止、撮影クルーはいったん香港に戻るんだ。クリスマスになったらタキシードのオフが10日ほどあるから、撮影再開さ。その後すぐまたタキシードの撮影に戻って撮りあげないと、シャンハイナイトの撮影が始まっちゃう。その間にもハイバインダーズを少しずつ進めるんだ。6月には「ベルボーイ」の撮影が始まる。
今話したスケジュールにはプロモーションや(ファンクラブ)パーティの事は入ってないよ。中国でのチャリティの事もね。僕のスケジュールには当分オフは1日もないんだ。
ハイバインダーズは1日の休憩も無くぶっ続けで撮影さ。だって、スタッフは僕がアメリカのプロデューサーから呼ばれたらすぐに行かなきゃならない事を知っているからね。僕はとっても幸せさ。僕は休みなんて無くても気にしないんだ。
タキシードについて教えてください。
成龍 ドリームワークスのアメリカ映画なんだ。スピルバークは僕に監督するように言った。だけど僕は監督はしたくなかったんだ。彼に「君がやれよ」と言うとスピルバークは「いや、僕はプロデューサーだ」と言うんだ。僕はそれでOKしけど、監督は別の人間に頼んだんだ。ケビン・ドノバンと言う監督で9月の1日から2月の4日までの予定だ。
タキシードは僕が撮りたいタイプの作品だ。特殊効果で迫力を増したアクションとドラマ。僕はもうタダのアクションだけのスターと見て欲しくないんだ。アクションスターの寿命は短い。僕は自分の映画人生を短命に終わらせたくないんだ。もっと、映画を撮りつづけていたい。
タキシードはどんな話なんですか?
成龍 あんまり話す訳にはいかないけど、僕はタクシー運転手の役で、ある人間を助けるんだ、ところが、彼はスパイだった。僕が助けた男は病院で昏睡状態になる。で、僕は彼の身の回りの物を取りに彼の家に行くんだ。歯ブラシとか下着とかね。そして、彼の家で1着のタキシードを見つける。こうして物語りは始まるんだ。
スピルバーグ以外ではどんな人と仕事の話があるんですか?
成龍 シルベスタスタローンだよ。 彼はずっと僕にとってのヒーローだった。彼はすごいと思うよ。脚本も書くし、監督、主演全て一人でこなすんだから。才能あふれる人間はすごいと思うよ。人間は見てくれじゃない。ハンサム男や綺麗な女はいくらでもいる。でも、才能こそ永遠に輝くものなんだ。
数年前に一度、スタローンと映画を作ろうとした事がある。でも、脚本を練り直している最中なんだ。彼はランボー4を撮るつもりで、僕に麻薬の売人の役をやらないかと言ってきた。最初は悪役で途中から善人になる役だ。だけど、僕の所にはファンレターがたくさん来たんだ「麻薬の売人の役なんて絶対やらないで」って。だから、僕は麻薬の売人の役だけは絶対にやらないのさ。
シャンハイナイトはどんな話なんですか?
成龍 物語は中国から始まる。僕の身内のもめ事から。わかるだろう?僕は英語が下手だから、アメリカ生まれって訳にはいかないんだ。常に中国から来たとか、香港から来たって事にしないと。20年前のバトルクリークブローだけはアメリカ生まれの中国人って設定だったけどね。 だから、僕の英語じゃ「中国からきました」って言わざるを得ない。
僕の姉妹がカーソンシティにやってくるんだ。父親が困ったことになって僕にその手助けをさせるために、僕を捜しにね。オーエン・ウィルソンはニューヨークにいて、僕はニューヨークに行くハメになる。彼は一山当てたっていってるんだけど、実はサギでもうけてたんだ。で、彼を助けて、イギリスやアイルランドまでボートで渡る事になる。こうして物語ははじまるんだ。とても楽しい話さ。

いゃぁ長かった ワタシの英語力ではこの程度が精一杯。「ここの訳が違うぞ!!」と言う抗議はうけつけません。あしからず。
よ〜するに自分がやりたいようにやらせて欲しかった。1じゃさせてもらえなかったけど、2じゃ好きなようにさせてもらって満足だって事だよね。大哥?