◎ 特設コーナー!! アクシデンタルスパイの謎に迫る!!
ここでは新作『アクシデンタルスパイ』の謎に迫ってみたいと思います。超ネタバレなので未見の方でネタバレがお嫌いな方は絶対に見ないでください。
また、謎の解読は香生里の独断と偏見だけに基づいています。ぜひぜひあなたの公正なご意見をお寄せください。
あなたが抱いた疑問や解明された新たな謎をお寄せ頂いても結構です。お名前(匿名・ハンドル可)と共にこのコーナーでご紹介させていただきます。
メールはこちらまでmailto:we@lovejackiechan.com
タイトル『特務迷城』の謎
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『特務』とは中国語でスパイの事。特殊な任務をおびた人たちだからか?
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『迷』は日本語の迷うと言う言葉と同じ意味もあるけれど、「夢中になる・心を奪われる」と言う意味もある。(スターのファンの事は『明星迷』スターに心を奪われた人だから)
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『城』はお城の事ではなく都市(CITY)の事。ちなみにシティハンターの原題は「城市猟人」
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すると『特務迷城』は『スパイが都市で迷う』と言う意味なのか?この城(都市)は香港を指すのか、ソウルかイスタンブールがはたまたその全てなのか?
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『スパイファンの街』って意味じゃないよなぁ。
成龍役名の謎
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成龍の役名は『袁小北』日本語字幕では「ユエン」って出てたけど、蛇拳や酔拳の監督「ユエン・ウーピン」の「ユエン」だ。
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名前の方の「小北」ってのが香港人としてポピュラーなのかどうか私には良く解らないのだけど(あんまり聞いたことが無い気もするが)北京語として発音すると「シャオペイ」となる。ヴィヴィアンに自己紹介していたときの名前はこれ。
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この名前を広東語として発音すると「シュウバック」となる。映画のパンフレットに書いてあったりキムが暴走シーンで「バック」と呼びかけているのは、多分この「シュウバック」の「バック」なんだろう。
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ところでお父さんらしきスパイは「パク」と呼ばれていたが、漢字で書くと韓国人に多い「朴」と言う名なのだろうか?
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一方「小」ってのは小さいと言う意味からしばしば「ジュニア」と言う場合に使う事があるらしい。だから「シュウバック」ってのは「バックジュニア」ととれなくもない。
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勿論発音記号でひろうとまったく異なる名前なのだが、それにしてもこの名前は偶然なのか、それとも…
ウェイト・フォー・ミーの謎
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小北はみごとに「WAIT FOR ME」の謎を解いたけれど、ほんとうに「WAIT FOR ME」の謎はこれだけだったのか?
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小北が最初に詠に興味を持ったのはそのスカーフに「WAIT FOR ME」の刺繍があったから。ところが詠はそのスカーフは禅に貰ったものだと言っている。禅は小北をおびき出す為に詠をはなったのだとしたら、「WAIT FOR ME」のスカーフに小北が興味を持つ事を予測していた事になる。
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と言う事は禅は「WAIT FOR ME」と言う言葉がキーワードだと知っていたわけで、なぜ?どこで知ったのか?と言う疑問がわき上がってくる。
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映画からははずれてしまうが、「春水堂」と言うところが「特務迷城2003」というこの映画の後日談のインタラクティブムービーを提供していたが、このウェッブサイトのURLがhttp://www.wait4me.com.tw/このインタラクティブムービーは小北とは別の孤児院出の青年が主人公で「WAIT FOR ME」と言うメッセージを残して消えた恋人を追ううちにまたまた「炭素菌」を巡る騒動に巻き込まれて…と言うものだったらしい(らしいと言うのは私は途中までは見たけれど最後まで見ていないのだ。)
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いずれにせよ「WAIT FOR ME」の謎はまだ解けてはいない。
遺産の謎
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弁護士と小北が遺産の金額の話をしている時、弁護士は「500万残った」と言っているだけでその通貨単位を言っていない。韓国のウォンなのか、香港ドルなのか米ドルなのか。
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この場合小北も弁護士も香港人なのだから、香港ドルだと考えるのが順当。では、日本円に直すと幾らくらいか? 香港ドルだと約1億円弱。小北ならずとも遺産として転がり込んできたら思わず頬がゆるむ金額だ。もしも韓国ウォンだとすると約50万円。遺産と言うにはちと淋しい金額。米ドルならば約6億円こっちは逆にもらうと戸惑ってしまうような金額。やっぱり香港ドルが妥当だろう。
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一方、小切手で渡された金額は「一万美金(米ドル)」と小北が口に出して言っている。と言う事は日本円にして120万円くらいか。トルコに行って、しばらく滞在するには丁度良い金額だ。この小切手の金額もトルコ行きのヒントの一つだな。
睡眠薬の謎
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強盗騒ぎがあった日の夜、小北が友人にメールを送っているが、その時既に「僕に話しかける男女の夢を見る」と書き送っている。マニーと知り合う前だ。
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ところが、マニーがビールビンを手に取っているシーンでは顔にアザを作っているので、恐らく小北と初めて会った夜に睡眠薬を仕込んでいると言う絵柄だろう。「2回もやれば…」と語っているから、あれ一回だけではないのだろうが、となると強盗事件よりも前に最低一回は睡眠薬を仕込んでいることになる。まったく形跡を残さないように忍び込んで、ビンビールの中に薬を混入し、またフタをしたのか?
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う〜んマニー・リウ恐るべしってとこか。
小北の上着の謎
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漁村から詠と逃げ出した時、小北は血塗れのTシャツを来ているだけで、荷物は何も持っていない。ところが、禅の船の中ではシャツも綺麗なものを着て、上着まで着ている。
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拉致された時は上着は着ていたから、あの漁村のどこかに彼の上着はおいてあったはずなのだが、あのどさくさの最中に禅の手下が持ち出してくれたのか?はたまた禅が小北のホテルの部屋から持ってきたのか?それとも禅の手下の衣装を借りて着たのか?
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もしもホテルから禅が持ち出していたのならそんなセキュリティの甘いホテルに泊まっていられないし、禅の手下の服を借りたのだとしたらあまりに無防備じゃないかい?盗聴器とか発信器が仕込んであったらどうするのさ?
詠の遺品の謎
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小北が釈放された時にカルメンは詠の遺品として「WAIT FOR ME」のスカーフを渡しながら話をしている。大きなスーツケースを持っている様子も無いのに、あのスカーフ自体どこにあったんだという疑問もないではないが、まあ、スカーフという小さなものだから、折り畳んでポーチの中にでも入っていたのかもしれないのでおいておくとして、他にも遺品がある中で、なぜあのスカーフだけを選んで手渡したのか?
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「WAIT FOR ME」と言うスカーフが小北と詠の出会いのきっかけのものだと知っていたのか?それとも母(?)の墓に彫り込んであった謎の言葉と同じだったから選んだのか?
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小北が詠の葉書を投函するシーンがあるという事は、最終的にはおそらく詠の遺品は小北が全て引き取ったのだろう。
マニー・リウの名前の謎
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エリックツァン扮する探偵マニーリウの名前は「料(本当はこの文字じゃない。中国人の人名にだけ使う文字だからフォントがない。だから音がまったく同じ文字を当ててます。どんな文字かはご自分で確かめてみて。ちゃんと名刺読みとれるから)有」と名刺にある。
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これは「リウ・ヤウ」と読むんだけど、小北が「リウさん」と呼びかけると「マニーと呼んでくれ」と言っている。
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堅苦しく無いようにと言う意味もあるんだけど、まだ何かありそうなんだな。だけど悲しいかな私の語学力では聞き取れない。
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どうも「リウ6・ヤウ5」って言う言葉と「ヤウ1・リウ1」って言葉に何かありそうなんだけど… だれか広東語に詳しい方ぜひぜひ教えてください。
12時の鐘の謎
第六感の謎
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この映画、日本語の字幕では新種細菌の名前が「アンス2」となっているが、「anthrax(アンスラクス)」ってのは炭疸病の事だから、「炭疸ちゃん二号」ってとこだな。
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銀行強盗からお金を取り戻そうと逃げ回るシーンでは、ビルに突っ込んで1フロアーが粉々になるシーンがあって思わずツインタワービルを思い出させるし、エリック・ツァンがぼこぼこに殴られるシーンもある。実はエリック・ツァンはこの今年、香港マフィアに斬りつけられて大怪我をしているんだな。
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と、深読みをするとこの脚本家自身が第六感があるのではないかと思ってしまう。あまりに不思議。
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でもよくこの映画全米のクリスマス時期に公開が決定したと思うよね。